愛猫が、歯磨きを嫌がってさせてくれません。どうすれば歯磨きさせてもらえますか？

動物は、基本的に口の中を触られるのを嫌がります。口は急所である喉につながる部分でもありますので、当然と言えば当然ですよね。
そして歯磨きを嫌がる子の口に無理やり歯ブラシを突っ込んでも、上手に歯磨きをすることはできません。それどころか、飼い主さんとの信頼関係が崩れてしまう可能性もあります。
猫に歯磨きをさせてもらうためには段階を踏む必要があります。そこでここでは、歯磨きを嫌がる猫に歯磨きをさせてもらう方法についてご説明させていただきます。

１．口の中を触らせてもらう

歯磨きを嫌がる子のほとんどは、口の中を触られることを嫌がります。
そこでまずは、口の“まわり”を触られることに慣れてもらいましょう。片手は愛猫が撫でられるのが好きな部分を、そしてもう一方の手は猫の口のまわりを触るのです。
そしておとなしく口のまわりを触らせてくれたら、たくさん褒めてあげてください。そうすると、猫は「口のまわりを触らせてあげるといいことがある」と覚えます。

口のまわりを問題なく触らせてくれるようになったら、次は口の中を触られることに慣れてもらいましょう。まずは猫の口のまわりを優し触り、徐々に口の中に手を入れていきましょう。最初は門歯を触り、抵抗しないようであれば、犬歯、臼歯というように奥の方へ手を入れていきます。
また猫が途中で嫌がった場合には、無理やり手を突っ込んだりはしないで、手を入れさせてくれるところまででやめておきましょう。ここで無理をすると、口の中に手を入れられることを嫌がるようになってしまい今までの努力が水の泡になってしまいます。

２．ガーゼを使って歯磨き

猫が口の中を触られるのに慣れてきたら、ガーゼを指に巻き付けて歯磨きをしてあげましょう。すでに口の中を触られるのは平気になっていますので、問題なく歯磨きをすることができると思います。

３．歯ブラシに慣れさせる

さて、ガーゼ歯みがきにも慣れてきたらいよいよ歯ブラシの出番です。
とはいっても最初から歯ブラシでゴシゴシ磨くのでなく、まずは歯ブラシを咥えさせてみたり歯ブラシを使って一緒に遊んでみたりして、「歯ブラシは怖くない」ということを覚えてもらいましょう。
そして徐々に、歯ブラシを口の奥の方に入れられることに慣れていってもらいましょう。

４．歯ブラシを使って歯磨き

猫が歯ブラシに慣れてくれたら、歯磨きトレーニングもほぼ完了です。後は歯ブラシを使って猫の歯を磨いてあげましょう。
この段階に来ると、猫は口の中を触られることにも、そして口の中に歯ブラシを入れられることにも慣れていますので、比較的スムーズに歯磨きをすることができると思います。

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