犬猫の歯石口臭の除去対策まとめ

犬猫の歯石口臭に関する問題をまとめました

犬の歯石とは

1.犬の歯石とは

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「犬の歯に歯石がたまるとよくない」、「ある程度歯石がたまってきたら動物病院で歯石を取ってもらったほうがいい」、「歯石がつかないようにパピーのころから歯磨きをしていたほうがいい」、といった犬の歯石に関する様々な話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
ただ、“犬の歯石がよくないものであるらしい”ということはなんとなくわかっていても、そもそも“犬の歯石とはどういうものなのか”ということについてはよくわからないという方も多いと思います。

犬の歯石とは、歯垢が石灰化して歯の表面に付着してしまったもののことをいいます。犬の歯をよく見てみると、歯の生え際あたりに茶色い汚れのようなものがついていることがありますよね?場合によっては既に歯全体が茶色くなってしまっている場合もあるかもしれません。その“茶色いもの”が犬の歯石なのです。
そして犬の歯石は、歯磨きをしたりガーゼで拭いたりしただけでは落とすことができません。
一方、犬の歯垢とは食べ物の食べカスが“垢”となって歯の表面についてしまっているもので、歯垢の状態であれば歯磨きやガーゼによる拭き取りで簡単に落とすことができます。そのため、歯石になってしまわないよう、歯垢の状態の時にしっかりと落してあげることが重要です。
ちなみに犬の歯垢は、わずか4日間で歯石になってしまうこともあるのだそうですよ?犬の歯石対策は、スピード勝負というわけですね。

2.犬の歯石がもたらす症状

犬の歯の表面についている“茶色いもの”が歯石だということはわかりましたが、ではどうして犬の歯に歯石がたまるとよくないのでしょうか。
答えは簡単で、歯石がたまってしまうと犬の健康に様々な悪影響が及んでしまうからなのです。
歯石には、食べカスだけではなく様々な細菌が含まれています。そのため、歯石がたまっているということは、細菌のかたまりを口の中に入れっぱなしにしている状態と同じなのです。これで健康にいいわけがありませんよね。
実際、食欲不振や歯茎からの出血が止まらない、歯が抜けてしまった、といった愛犬の症状を訴えて動物病院に来る飼い主さんは多いようです。またひどい場合には、歯石が原因で心臓病になってしまったり、歯茎近くの顔の組織が壊死してしまったりすることもあるのです。

以上のように、犬の歯石は、単に見た目が悪いというだけではなく犬の体調にも深刻な影響を及ぼしてしまうというわけですね。

それでは次は犬の歯石を放置してしまった結果、歯周病になってしまった後の危険性についてさらに詳しく解説したいと思います。

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