シニア犬の動物病院での歯石除去手術は不安という話

１．シニア犬のオーラルケアの重要性

犬も人間と同じように、年齢を重ねるにつれて体に様々な変化があらわれてきます。体力も徐々に落ちてきますし、抵抗力が落ちるため病気にもかかりやすくなります。
歯の健康に関してもそれは同じで、歯石がたまって歯周病になると、その症状がどんどん進行して心臓病や腎臓疾患、心臓疾患などを引き起こしてしまう場合もあります。

そう、歯の健康は口の中だけではなく体中の様々な臓器の健康とも密接に関係しているのです。そのため、シニア犬のオーラルケアには若い犬以上に気を遣ってあげる必要があります。

２．シニア犬の歯石除去

多くのシニア犬の歯には、かなりの量の歯石が付着しています。これは年齢とともにどうしても避けられないもので、きちんと歯みがきをしていてもみがき残しが出てしまい、その部分に溜まった歯垢が歯石になってしまうのです。
そして歯石ができた部分に歯垢が付着して、それがまた歯石になって・・・、というようにどんどん歯石が増えていってしまうというわけです。

さらにシニア犬の場合、その歯石が原因となってかなり深刻な歯周病になっていることがあります。シニア犬が歯周病になると、歯を失ってしまうだけではなく歯槽骨が溶けてしまったり、血管を通って心臓や腎臓に細菌が運ばれ、心臓病や腎躁病といった様々な病気を引き起こしたりするようになります。
そこで歯周病の症状がひどい場合には、動物病院で歯石を除去する必要が出てきます。

３．全身麻酔について

動物病院で歯石を除去するとなると、全身麻酔をかけなければなりません。しかし飼い主としては、シニア犬に全身麻酔をかけることにかなり抵抗がありますよね。

私も犬を飼っているので愛犬を心配する気持ちはよくわかりますが、検査をしたり、これまでの病歴や現在の健康状態を見たりしたうえで麻酔をかけても大丈夫と判断された場合には、全身麻酔による歯石除去をすることをおすすめします。
それも、できるだけ早い時期にするほうがいいでしょう。

というのも、全身麻酔を恐れて歯石を放置していては、症状はどんどん悪化する一方です。そしてその結果、ちょっとぶつけただけで顎を骨折してしまったり、鼻血が止まらなくなったり、目から膿が出たりするようになってしまいます。
愛犬に苦しい思いや痛い思いをさせないで快適な老後を送らせてあげるためにも、全身麻酔による歯石除去を決断する必要があるのです。

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