なぜ犬の歯に歯石が溜まるのか
「犬の歯に歯石がたまると健康に悪いから、歯石がたまらないようにしてあげなければならない」ということがよく言われていますが、そもそもどうして歯石がたまってしまうのでしょうか。
ここでは、犬の歯石がたまるメカニズムについてご説明させていただきます。歯石がたまるメカニズムについて理解しておくと、愛犬のオーラルケアを“歯石を落とす”のではなく“歯石を予防する”という観点からできるようになりますので、ぜひ犬の歯石ができるメカニズムについて理解を深めてみてくださいね。
1.歯石の原因となる歯垢
歯石とは、歯垢が石灰化したもののことをいいます。そのため歯石がつくメカニズムについて理解するためには、まずどのようにして歯垢がたまってしまうのかを理解する必要があるのです。
歯垢とは読んで字の通り、“歯についた垢”のことをいいます。そしてこの“垢”とは、フードやおやつを噛んだ際にその“カス”が歯に残ってしまったもののことをいいます。そう、歯垢とはつまり、いわゆる“食べカス”なのです。ちょっとお行儀が悪い言葉ですが、“歯くそ”なんて呼ばれたりもしますよね。
人間の歯でも同じことが起こりますのでイメージがわきやすいとは思うのですが、この歯垢は歯磨きによってきっちり除去できていれば特に問題はありません。しかし、歯磨きをしていなかったり、歯磨きをしていてもみがき残しがあったりする場合には歯垢を除去することができず、“歯石のもと”となる歯垢がどんどん歯の表面に蓄積されてしまうのです。
2.歯石がたまるメカニズム
歯垢についてはなんとなくご理解いただけたかと思いますが、では、どうしてその歯垢が歯石へと変化してしまうのでしょうか。その答えは、犬の“唾液”の中にあります。
というのも犬の唾液の中には、“石灰分”という石灰質の成分が含まれています。そしてこの石灰分を含む唾液が歯垢に取り込まれることで、歯垢が石灰化して歯石になってしまうというわけです。
「何だ、人間と一緒なんだ!」と思われますよね。そう、愛犬のお口の事情も人間のお口の事情もほぼ同じ、きちんと清潔にしておいてあげないと、歯石がたくさんたまってしまって歯肉炎や歯周病になってしまうのです。
しかも、犬の唾液は人間の唾液と比べてより多くの石灰分を含んでいますので、同じように歯垢がついていても人間より早く歯石へと変化してしまいます。そのため犬の歯石を予防するには、何よりも“歯垢をためない”ということが重要となるのです。
ペットの口内のケアの理想的な商品は、簡単で使いやすく、継続的に続けられるものであるべきだと考えます。ペットの体に安全で、ストレスなく使用されるべきです。そして、確かな効果が期待出来るものが良いでしょう。人気なのが、スプレータイプで液体を口に吹きかける歯石ケアと、ペットの飲み水に液体を混ぜるタイプのケアです。どちらもお手軽ケアで、健康的な口内環境を育ててくれます。深刻な歯石はスプレータイプで、普段のデイリーケアは飲み水に混ぜるタイプがお薦めです。970以上もの動物病院やサロンがモニターし、口内環境を整えるために選んでいるので、お近くの動物病院やサロンで安く購入できるでしょう。
関連記事
-
歯石予防には歯磨きガムが有効であると聞きましたが、実際のところはどうなのですか?
目次1.歯磨きガムとは2.歯磨きガムの魅力3.歯磨きガムを与える際の注意点 1. …
-
歯茎マッサージは歯石予防効果があるのか?
目次1.歯茎と歯石の関係2.歯茎マッサージの効果3.歯茎マッサージのやり方 1. …
-
犬の歯石除去の費用
歯石を除去するためにかかる費用は、病院で歯石除去をするのか、トリミングサロンです …
-
歯石が貯まる犬の口内環境について知ろう
愛犬のオーラルケアをするためには、どうして犬の歯に歯石がたまってしまうのかという …
-
犬は8歳をすぎる頃から深刻な歯周病に
あなたはご存知でしたか? 歯磨きなどでしっかり口内のケアをされていない犬は8歳頃 …
-
シニア犬の動物病院での歯石除去手術は不安という話
目次1.シニア犬のオーラルケアの重要性2.シニア犬の歯石除去3.全身麻酔について …
-
犬の歯石を防止するための、正しい歯磨きの方法
歯石は犬の健康に様々な悪影響を及ぼします。そのため、正しい歯磨きをすることで歯垢 …
-
歯石除去をすると歯茎が下がってしまうというのは本当ですか?
目次1.歯石除去後の歯茎2.歯茎が下がるのはむしろいいこと?3.歯石除去後のケア …
-
犬の歯石を取るには、どのような方法がありますか?
犬の歯石と除去する方法としては、主に3つの方法が挙げられます。動物病院で除去する …
-
歯磨きを嫌がる犬について
歯石を予防するためには、歯磨きによって歯石の原因となる歯垢を除去する必要がありま …