歯石が貯まる犬の口内環境について知ろう
愛犬のオーラルケアをするためには、どうして犬の歯に歯石がたまってしまうのかということについて把握しておく必要がありますよね。実は、犬の歯に歯石がたまるのにはいくつかの理由があります。
1.犬の口腔内の環境
歯石が蓄積することには、口腔内の環境が大きく関係しています。というのも、歯石は歯垢が石灰化したものなのですが、アルカリ性の環境ではこの“石灰化”がスピーディーに進んでしまうのです。
では犬の口腔内はどうなのかといいますと、ph値がなんと8~9。そう、弱アルカリ性なのです。
また、デンプンを分解するためには「アミラーゼ」という酵素が必要となるのですが、犬の唾液の中にはこのアミラーゼがありません。そのため、犬がデンプンを含む食べ物を食べた場合、歯の表面に付着したデンプンは分解されないまま残ってしまうのです。そうするとそのデンプンは歯垢として歯の表面に付着し、やがて石灰化して歯石になってしまうというわけです。
2.歯垢の蓄積
歯石ができる最大の原因は、歯の表面に付着した歯垢です。
犬の歯の表面は、弱アルカリ性の唾液によっておおわれています。そしてその歯で様々な食べ物を噛むと、食べカスがその表面に付着し、腐敗します。そうすると雑菌が繁殖し、歯垢となってしまうのです。
また歯垢に含まれるのは食べカスや雑菌だけではありません。例えば歯茎から出血した場合には歯垢にその血液も付着しますし、唾液で分解されなかった炭水化物も付着します。
さらに犬の細胞も人間の細胞と同じように日々生まれ変わっており、古い細胞はどんどん排出されています。そのため歯垢には、死滅した古い細胞をはじめ細胞の主成分であるタンパク質や脂肪分も付着しているのです。
また困ったことにこれらの物質は、歯垢に吸着されやすいという特徴があります。ということは、一度歯垢が歯の表面に付着してしまうと、その歯垢にどんどんいろいろな物質が付着するようになり、歯垢の量が増えてしまうのです。
まさに、負のスパイラルですね。
以上のことから、犬の歯の表面に歯石が蓄積する原因には、犬の口腔内の特徴と蓄積された歯垢の存在という2つの要因があるということがわかると思います。そこで愛犬のオーラルケアをする場合には、このような犬の口腔内の特質をしっかりと把握したうえで、歯石の前段階である歯垢を徹底的に除去してあげることが重要なのです。
ペットの口内のケアの理想的な商品は、簡単で使いやすく、継続的に続けられるものであるべきだと考えます。ペットの体に安全で、ストレスなく使用されるべきです。そして、確かな効果が期待出来るものが良いでしょう。人気なのが、スプレータイプで液体を口に吹きかける歯石ケアと、ペットの飲み水に液体を混ぜるタイプのケアです。どちらもお手軽ケアで、健康的な口内環境を育ててくれます。深刻な歯石はスプレータイプで、普段のデイリーケアは飲み水に混ぜるタイプがお薦めです。970以上もの動物病院やサロンがモニターし、口内環境を整えるために選んでいるので、お近くの動物病院やサロンで安く購入できるでしょう。
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