どうして犬も歯磨きをしなければならないのですか?
1.犬も歯磨きをしなければならない理由
犬の歯を見たことがある方ならばイメージしやすいかと思いますが、犬の歯は先がとがった形をしています。また、犬の口腔内は弱アルカリ性になっています。そのため、犬の口腔内は虫歯菌が繁殖しにくいうえ、その歯の形状上、虫歯菌がとどまりにくくなっています。
これだけを聞くと、「何だ、虫歯になりにくいのなら別に歯磨きをする必要なんてないじゃないか。」と思われる方も多いと思います。
しかし、犬にも歯磨きは必要です。なぜならば、歯磨きをしていないと歯の表面に歯石がどんどんたまっていってしまうからです。
犬の口腔内は、その性質上とても歯石がたまりやすくなっています。歯垢の石灰化が進みやすい弱アルカリ性という環境であるうえ、犬の唾液には歯垢になりやすいデンプンを分解してくれるアミラーゼが含まれていません。
そのため、歯磨きをしていないとどんどん歯垢がたまっていき、そしてその歯垢がどんどん石灰化して歯石になってしまうのです。
2.どのくらいの頻度で歯磨きをすればいい?
犬にも歯磨きが必要であることはわかりましたが、では、いったいどのくらいの頻度で歯磨きをする必要があるのでしょうか。
犬の歯磨きをする一番の目的は、歯垢を除去し、歯石の蓄積を予防することにあります。そうすると、歯垢が歯石になってしまう前に歯磨きをする必要がありますよね。
上でも説明した通り、犬の口腔内は歯石ができやすい環境にあります。またスピードは人間の比ではなく、なんと3日から4日程度で歯垢が石灰化して歯石になってしまうのです。
そこで歯石を予防するためには、最低でも3日に1回の頻度で歯磨きをしてあげる必要があります。ただし、これはあくまでも“最低ライン”であるため、可能であれば1日1回歯磨きをするのがおすすめです。
3.歯磨きをしないとどうなるの?
では、歯磨きをしないとどうなってしまうのでしょうか。
上で書いた歯磨きの必要性からおよその予想はつくかと思いますが、犬の歯は歯磨きをしないとどんどん歯垢がたまってしまいます。そしてそのたまった歯垢は数日で石灰化し、歯石へと変化します。
さらにその歯石を放置していると、それが原因となって歯周病を引き起こしてしまいます。そしてその歯周病は犬の歯を失わせるだけではなく歯茎をボロボロにしたり、様々な内臓疾患を引き起こしたりすることもあるのです。
歯石だけではなく、それを原因とする様々な病気を予防するためにも、愛犬の歯磨きをしてあげましょう。
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