歯石除去をすると歯茎が下がってしまうというのは本当ですか?
1.歯石除去後の歯茎
「歯石を取ると歯茎が下がってしまう」という話を聞いたことはありませんか?「あまり頻繁に歯石除去をしていると、どんどん歯茎が痩せて下がってしまうため歯石を除去しすぎるのはよくない」、なんて言われることこもありますよね。
しかしこれ、実はとんでもない勘違いなのです。
動物病院でするにしろトリミングサロンでするにしろ、歯石を除去すると歯茎に変化が生じるのは事実です。
というのも歯石は歯の表面だけではなく歯肉の中にも隠れているため、歯と歯茎の間には歯石が詰まっています。また、すでに歯周病になってしまっている場合は歯茎に炎症が起こって腫れていたり、歯を支えている骨が溶けてしまっていたりすることもあります。
こういった状態で歯石除去をした場合、まず、歯肉の中に隠れていた歯石がなくなるため歯茎のふくらみがなくなります。さらに歯石を除去したことで歯周病も改善されますので、歯茎の腫れも治まります。
ただし、溶けてしまった骨は残念ながら元には戻りません。
するとどうなるでしょうか。歯石を除去したことによって腫れが引いた歯茎は、歯周病により溶けてしまった骨の形に添ってキュッと引き締まった状態になるのです。
歯石除去をした後に歯茎が下がったり、痩せたりしたように思えるのはこのためなのですね。つまり、歯石除去によって歯茎に悪影響が及ぶという可能性はないということです。
2.歯茎が下がるのはむしろいいこと?
まるで悪いことのように言われることが多い、歯石除去後の歯茎の変化ですが、実は悪いどころかむしろいいことなのです。
歯石を除去した後に歯茎が下がったり、歯茎の量が減ったように見えるのは、歯茎が健康な状態を取り戻してキュッと引き締まったためだからです。また歯茎が引き締まっていると歯石のたまり場となる歯周ポケットが開きにくいため、歯石が歯と歯茎の間に溜まりにくくなり、歯周病を予防することもできます。
そう、歯石除去後に歯茎が痩せたように見えるのは、犬の口腔内が健康になった証なのです。
3.歯石除去後のケア
せっかく歯石を除去しても、その後のケアを怠っていると再び歯石がたまってきてしまいます。そこで歯石を除去した後は、歯磨きをして歯石の原因となる歯垢を落とすとともに、歯茎のマッサージを行うなどして歯周ポケットができにくい、引き締まった歯茎を維持することが大切です。
ペットの口内のケアの理想的な商品は、簡単で使いやすく、継続的に続けられるものであるべきだと考えます。ペットの体に安全で、ストレスなく使用されるべきです。そして、確かな効果が期待出来るものが良いでしょう。人気なのが、スプレータイプで液体を口に吹きかける歯石ケアと、ペットの飲み水に液体を混ぜるタイプのケアです。どちらもお手軽ケアで、健康的な口内環境を育ててくれます。深刻な歯石はスプレータイプで、普段のデイリーケアは飲み水に混ぜるタイプがお薦めです。970以上もの動物病院やサロンがモニターし、口内環境を整えるために選んでいるので、お近くの動物病院やサロンで安く購入できるでしょう。
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